迷わないための塗装工事の基本
「そろそろうちの外壁も傷んできてるしなあ」
「どうも色あせてきてるから、そろそろ修繕しないと」
「10年経ったし気分転換の意味も込めて塗装リフォームをしよう」
ご自宅の塗装工事や屋根工事を思い立つ理由は、みなさまそれぞれさまざまです。雨漏りや台風など災害による被害の場合などの一刻をあらそうメンテナンスではないので、じっくりと方針を決める時間はあります。近所や出先、そしてモデルハウスなど、いろいろな家の色使いを参考にしてみたり、インターネットや雑誌などの情報をもとに、どんどんイメージ湧いてくるはずです。そして、いざ業者選びの段階になったところで、今度は逆に情報の多さに気疲れしてしまうことも。
塗装工事は、大きく分けると、施工元のハウスメーカーや工務店、そして、地元の塗装業者になります。それぞれ特徴とともに見ていくと次のような感じになります。
ハウスメーカー・工務店に依頼するのは?
ハウスメーカーや工務店でお家を建てられたた方の場合は、何年かに一度の定期点検などがかならず契約に付帯していることと思います。こうして、一定の年数が経ったら自動的に営業やメンテナンス担当が訪問してくれることは、ある意味手間いらずです。ですが、これは業者にとってもあたらしい仕事を得るチャンスであり、点検とともにリフォームや塗装を勧めらることが多いでしょう。たしかに自宅の建築を依頼した会社ですから安心感はあります。しかし、その企業が自社でリフォーム部門や塗装部門を抱えていることは稀で、実際の工事は提携先や外注先、下請け企業が行うことがほとんどです。また、営業担当と現場監督、塗装工事のリーダー(下請け主)はそれぞれ別であり、せっかくのお化粧直しなのに品質やこちらの要望に対する対応にばらつきがでることになります。直接、塗装業者へ依頼するよりももちろん人件費や営業経費などと中間マージンが発生するためトータルコストは高くなりがちです。アフターフォローなどのこともありますが、それもとうぜん支払うコストの中に含まれることになります。あまりデザイン性にこだわりがなく、お金もかかっていいからとにかく機能回復を重視したいというケースでは選択肢となるでしょう。
地元の塗装業者に依頼する
特に住宅の多い地域の地元のタウン誌や広告、看板などで塗装業者の情報を見かけることがあります。たいていの場合は、技術者や職人が代表者として活躍しており、その点では無駄なコストに跳ね返ることがありません。相談から見積り、契約の間に中間マージンや余計な人件費がかからないからです。地域の特性に合わせた施工方法にも精通しており、また、近隣の口コミ情報も耳にしやすく、いわゆる「腕前」について知る機会も少なくありません。これにはアフターフォローの点も含まれます。特に塗装は、希望する色と実際の仕上がりの雰囲気など、こちらの望む完成姿にどれだけ近づけるかがとてもたいせつです。丁寧な打合せや明朗な見積りなど、一連のコミュニケーションがスムーズに進むのであれば地元の塗装業者を選ぶメリットは豊富です。